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コインを扱うときの手袋

コインの取扱いについて

コインを扱うときの手袋について調べてみました。
手袋の材質によってはコインに悪影響を与える可能性があります。良く使用されるニトリル手袋やスムス手袋にも注意が必要です。

コインを取扱うには安価で低溶出のポリエチレン手袋か、値段を気にしないのであればクリーンルーム用のニトリル手袋がおすすめです。

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※検索結果にクリーンルーム用で無い商品も表示されますのでご注意下さい。

ポリエチレン(PE)手袋

ポリエチレン手袋は、指先にあまりフィットしないので細かい作業に不向きですが、コインを扱う手袋として一番便利かもしれません。水や薬品に強いのが特徴で、汗をかいても浸透しません。抗菌などの特殊な加工をしていなければ基本的に低溶出ですのでコインへの害が少なく安心です。
また安価で商品数も多く入手しやすいです。

天然ゴム手袋

天然ゴム手袋は水仕事用など幅広く家庭で使われています。滑りにくく手に馴染みやすいのが長所ですがコインを扱うには不便そうです。パウダーの付いている製品もありコインへの不着も心配です。
また、加硫処理されているのでコインの変色(硫化)の原因となり使わない方が無難です。

ニトリル手袋

ニトリル手袋は合成ゴム製の手袋です。指先までフィットするのでコインの取扱いに使用されているのをよく見かけます。ですが、天然ゴムと同じように加硫処理されている商品が主流です。パウダー付きの商品もあるので安価なニトリル手袋には注意が必要です。
コイン取扱い用としては高価なクリーンルーム用の低溶出のニトリル手袋を選ぶのが良いです。

ビニール手袋(PVC・ポリ塩化ビニル)

ビニール手袋は可塑剤が含まれており、溶け出してコインに付着する恐れがあります。安価で商品数も多く入手しやすいですが使わない方が無難です。
可塑剤については「【塩化ビニール】危険なコイン収納袋の材質」の記事をご参照下さい。

スムス手袋(綿・コットン)

オークションなどで貴重な品を取り扱う時に使用しているのを見かけます。一見良さそうですが、ほこり(繊維)が出るのが難点です。特に冬に静電気が発生したりするとコインカプセルやコイン袋にほこりが大量に付着して悲惨な状態になってしまいます。

PCGSやNGCでは素手

PCGSやNGCでは素手でコインを扱っているそうです。手袋を着用するとコインを落としたりするなどの事故が起きる可能性が増えてしまうから、清潔かつ乾いた手でコインの端を持って取扱うとのことです。銅貨を取り扱う時は状況によって手袋を使用する場合があるようです。

【参考】
https://www.pcgs.com/faq
PCGS よくある質問「Why don’t graders and sealers wear gloves while handling coins?」

https://www.ngccoin.uk/about/faq/
NGC-UK よくある質問「Why do NGC graders not wear gloves?」

おわりに

私は短時間の作業の時は素手でコインを扱っています。手をきれいに洗って完全に乾かす必要があるので面倒くさいですが道具が一つ減るのは良いです。手を洗ったあとタオルで拭いたくらいでは完全に乾燥しないのでその点は注意が必要です。日本の水道水には塩素が含まれているので少しの水分でも気を付けるようにしています。

長時間作業する場合は手袋(ポリエチレン手袋)を使用しています。集中していると知らず知らずのうちに手に汗をかいてしまうので、手汗や皮脂によってコインが変色するのを防ぐためです。未使用で綺麗なコインでも誤って指紋がついてしまうと台無しです。

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