2023年7月にNGCのスラブケースのホログラムの更新がプレスリリースされ順次導入されています。
【参考】NGC Introduces New High-Security Hologram with Unique QR Codes
https://www.ngccoin.com/news/article/11933/new-ngc-security-hologram/
自分の手元にも早速2023年11月に新ホログラムスラブケースで戻ってきました。
何が違うのか気になったので調べてみました。
NGCスラブケースに新機能追加
スラブケースの表面には変更なく裏面のキラキラ光るシールの部分(ホログラム)が新しくなりました。全体的に新しくなっていて、左側にQRコードとその下に8桁の数字が追加されました。
ホログラムの技術は日々進歩しているようでより偽造の難しいホログラムに更新されたようです。新しく追加されたQRコードを読み取ればNGCの該当コインのページにアクセスできます。すぐに該当コインの画像を確認できるので目の前のスラブ入りコインが本物かどうか比べて確認できます。
QRコードは写真に撮っても読み取れるのでパソコンで表示されているスラブコインのQRコードをスマホで読み取って確認することも可能です。スラブケースの実物やアプリが無くてもアクセス出来るのでこのあたりはPCGSのNFCケースと比べて便利なところです。PCGSも一時はQRコードを導入していましたが、現在はNFCケースに変わっています。
さらにQRコードの下に8桁の数字が新しく追加されましたがこちらは偽造を困難にするとだけで詳しい説明はありません。届いたスラブケースを確認すると全て違う番号でした。コイン1枚毎にQRコードと数字が違っているのでその分偽造が難しくなったということでしょうか。
そしてNGCのサイトで確認できるスラブコインの画像が大きくなっています。NGCの画像は以前から大きかったので一見大した違いが無さそうに感じますが、手変わりを確認したい人にとっては格段に使い勝手が良くなったと思います。
あとがき
昔、フリマサイトにスラブ入り現行通貨を知らずに出品したら数秒で削除され警告メールが何通も届きました。その反面、鑑定会社の権利を侵害した偽造スラブケースの出品はよく見かけます。
見ただけでわかる明らかな偽造スラブも多いですが、中には見た目では判断できない場合もあり、そういった場合は鑑定機関が撮影したスラブケースを含めたコインの画像と比べる必要があります。それでも完全に安全とは言えないですが確実にリスクを減らす事ができます。
コイン本体の画像が同じように見えてもスラブケースを見比べたら違っていたという事もありますのでひと手間を惜しまずチェックしたいところです。
※追記 偽造スラブの出品画像を見ていたら裏面のホログラムの部分を載せていないケースがありました。ホログラムは確かに偽造防止に役立っているようです。