結果を見てガックリしました・・・いつかは掴むと思ってましたが・・・
マイナーコインに偽造品は無いと勝手に思い込んでた結果痛い目に会いました。
どうやって偽物を掴んだか
ヤフオクで落札した二銭五分白銅貨なのですが、今思えば不自然なことだらけでしたので参考に当時の状況を書いてみます。
出品者は「非常に良い」100%で200件超の実績がありました。(現在このIDは解約されています。)
ヤフオクでは偽物を偽物と記載せず出品するとだいたい「非常に悪い・悪い」か「どちらでもない」が複数ついているので、この時点で信用してしまったのですが甘かったです。
調べてみると「非常に良い」100%で取引実績の多い詐欺師は少なからず存在しているようです。
この出品者も200~300件程度でIDを変えながら詐欺を続けていると思われます。
同年号の同じコインを繰り返し出品していて「非常に良い」評価が続いていました。他の出品物はブランド品など高価なものばかりでした。
繰り返し同じコインを出品している点はかなり怪しいですが当時は同じコインをたくさん持っている人だなくらいに思っていました。
光武二年の二銭五分白銅貨はカタログ価格が未使用で1500円のコインですが毎回6千~7千円で落札されていていました。
そこで終了30分ほど前に8千円で入札したところ、終了間際に2千円から一気に8千円まで値上がりし落札してしまいました。
入札履歴を見ると7,999円で入札されていました。今考えるとあからさまに不自然ですがその時はラッキーくらいに思っていました。
調べてみると出品者には入札価格を知る裏技があるようです。別のIDで入札して最高入札額を確認しその後その入札を出品者IDで取り消すという方法です。
おそらく7,999円でのピンポイント入札はこの方法を使ったのでしょう。
取引メッセージは一切無く、取引情報を見ると住所が発送代行の会社でした。あまりに不自然過ぎて逆に不信に思わず、神経質な人だなくらいに思っていました。
匿名配送だとある程度発送場所が分かってしまうのでそれを警戒しての発送代行でしょうか。
届いた商品はマトリョーシカ並に多重包装されていて開いても開いても中々コインにたどり着きませんでした。この時はやっぱり神経質な人だったと逆に安心してしまいました。
真贋判定やってみた
グレーディングに出す前に気付いていれば鑑定料を無駄にすることも無かったのですが。
真贋判定について全くの無知なので見様見まねでやってみました。
古銭買取業者や個人の方などユーチューバーが解説しているので数本見てやってみます。
①磁石
本物は百円玉と同じ銅75%ニッケル25%の白銅で出来ているので磁石には反応しないはずです。
反応しませんでした。
②直径
直径を計ってみましたが、正しい直径がわかりませんでした。
ですが日本貨幣カタログの図版が原寸大なので重ねてみたところピッタリでした。
③厚さ
厚さは正しい寸法が不明です。しかし100年以上前のコインにしてはパチスロのメダル並に綺麗です。
オークションに側面の画像はありませんでしたが、普通はこれを見て偽物と気づくのでしょう。
④重さ
正しい量目は4.60gですのでこれが違っていました。
重さはグレーディングの申込用紙に記載するので量ったときにカタログを確認した記憶があるのですが・・・違ってました。
控えを確認したらしっかりと4.73gと書いてました。
いろいろ自信が無くなります・・・
今回手に取って作業してみて思ったのですがコインに新しさを感じます。偽造品と言うより模造品でしょうか。高額品だけでなくマイナーコインの模造品を本物として売る詐欺もあるのですね。
あとがき
NGCに「NOT GENUINE」の理由を聞いてみましたが一切教えてくれませんでした。ヒントすら教えて貰えません。やはり鑑定に関する情報管理は厳重です。
ちなみに「NOT GENUINE」は100%偽物と判断した時につける表記だそうです。