シリカゲルは防湿ボックス内の湿度を下げるのにとても便利。
主成分は二酸化ケイ素で毒性はないとのこと。多孔質で水蒸気などの物質を吸着する力が強い。
除湿用シリカゲルは粒子の凝集状態によってA型とB型の2種類があります。
A型は一定量吸水すると除湿しなくなります。B型は一度吸水しても周りの湿度が下がると水分を放出し再度吸水できます。
防湿ボックス内で使用するにはA型が良いです。多くのA型のシリカゲル商品には青色のシリカゲルが混じっており、限界まで吸水すると赤色に変わって知らせてくれます。
この青色は従来は塩化コバルトを使用していましたが、海外の規制にあわせて現在はコバルトフリーの環境にやさしい製品が主流です。(塩化コバルトには毒性がありますが、シリカゲル製品に使われているのは微量です。)
赤くなったA型シリカゲルは、加熱すれば元の青に戻りますので繰り返し使えます。
平木先生の書籍にも繰り返し使う方法が記載されていています。
アンティーク・コインで資産を防衛せよ【Amazon.co.jp】 平木 啓一(著) PHP研究所(2012/9/20) 第2章 基礎知識を学ぼう 湿気や傷をつけないための対策
試しにやってみました。
●シリカゲルの再生方法。
バラバラのシリカゲルの場合
1.料理に使わない古いフライパン等を用意して中に再生したいシリカゲルを入れます。
2.弱火で豆を煎るような感じで揺すりながら15分ほど熱します。火が強すぎると赤いシリカゲルが黒くなってしまい色で判断出来なくなってしまうので注意してください。
3.赤いシリカゲルが青くなったら完成です。やけどしないように熱を冷ましてから容器等に移して下さい。
不織布のお茶の葉パックを百円ショップで買ってきて入れて使うと便利です。
●注意点
シリカゲルのほこりがコインに付着してしまうと、水分を吸って変色の原因となってしまうので取り扱いに注意が必要です。
電子レンジで繰り返し再生可能な袋入りのシリカゲルもありますのでそちらを使用するほうが無難かもしれません。
シリカゲルは食品衛生法第12条で食品添加物として指定(施行規則 別表第一 二百八十八 二酸化ケイ素(別名シリカゲル))されているとはいえ除湿用のシリカゲルは食品ではありませんので食べられません。
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